2014年9月26日金曜日

株式会社資生堂

株式会社資生堂の財務分析
株式会社資生堂の財務状況です。


株式会社資生堂の売上高推移
09年以降停滞が続いたものの、売上高は順調に成長。近年は海外展開を加速させています。

株式会社資生堂の業績推移
営業利益及び最終損益ともに伸ばしきれていない様子です。

株式会社資生堂の損益計算書及び利益率
化粧品メーカー特有の高粗利率ですが、営業利益の低下が続いています。

株式会社資生堂のバランスシート推移
財務体質は健全のようです。米国化粧品会社買収の影響により10年以降負債比率が高くなりました。

株式会社資生堂のROE及びROA推移
ROE、ROA共に低下気味です。

株式会社資生堂の利益剰余金及び現金同等物
利益剰余金も減少を続けています。

株式会社資生堂のキャッシュ・フロー推移
営業CFは一定水準を維持。フリーCFも基本的にプラスです。





株式会社資生堂の営業キャッシュ・フロー比率推移
最終損益に対する営業CFは平均で200~300%程度です。

株式会社資生堂のセグメント構成
現在は国内事業より海外事業の比率が大きくなっています。

株式会社資生堂のセグメント別業績
グローバル事業の営業利益率の低さが目立ちます。

株式会社資生堂のセグメント別業績推移
国内事業の売上高は低下を続けており、近年グローバル事業が逆転しました。しかし、営業利益率をみると両セグメントとも低下気味です。

株式会社資生堂の地域別売上高構成
地域別売上高をみると日本以外は成長しています。特に中国はいまや米国に次ぐ第3位の市場にまで成長しました。

国内化粧品市場シェア(2012年度)
国内化粧品市場シェアは花王グループと資生堂グループで全体の半分以上を占めています。






国内及びアジア地域で非常に強いブランド力をもつ資生堂ですが、近年は業績も停滞気味のようです。国内市場は今後も縮小傾向になる事を考えれば海外展開が当然のことですが、アドバンテージをもつアジア地域でも今後海外メーカーとの競争激化が予想されるなど厳しい環境は続きそうです。
ネットで購入する事が当たり前になったいま、資生堂が築き上げてきた販売ネットワーク網が負担となり動きが遅くなることにならないか心配なところです。