株式会社西松屋チェーンの財務状況です。
店舗数は増加し続けていますが、08年頃から店舗増に伴う売上があげられなくなりました。
売上高は増加していますが、利益は減少しています。
売上高利益率は1~2%程度上昇していますが、営業利益率が大幅に低下しています。
自己資本比率、流動比率共に高く、財政面では非常にしっかりしています。
総資産の2倍近くの売上高をあげていますが、ROE、ROAともに減少傾向です。
利益剰余金は増加を続けています。
無借金経営に近い状態ですが、毎年かなりの額の配当金を出す事で財務CFはマイナス続きです。
売上高に対する営業CFは安定していません。
商品別では育児・服飾雑貨が売上の約半分を占めています。
ほぼ全ての月で客単価がプラスになっており、客数のマイナスを補っています。
緩やかになったとはいえ、出生数減少トレンドは今後も続いていく模様です。
店舗拡大を続け売上高も順調に伸ばしている西松屋ですが、利益は減少しています。自社ブランド増加や客単価UPで売上高利益率改善をはかるも、1店舗あたりの客数減少が響いているようです。少子化トレンドは終わりが見えず育児・ベビー用品市場は逆風が続きますが、それでも財政面においてはまだまだ余裕があるので、今後どのように展開をしていくかに注目です。