2014年7月17日木曜日

イオン株式会社

イオン株式会社の財務分析
イオン株式会社の財務状況です。


チェーンストア総販売額推移
日本のチェーンストア総販売額は96年をピークに減少傾向です。

イオン株式会社の売上高推移
イオンの売上高は右肩上がりを続けてきました。

イオン株式会社の業績推移
売上高は伸びているものの、それにともなった利益は出せていません。

イオン株式会社の損益計算書及び利益率
売上高利益率が低下を続けています。

イオン株式会社のバランスシート推移
金融事業への本格参入から預金が増え、ここ2年ほどで総資産が急増しました。

イオン株式会社のROE及びROA推移
総資産に対する売上高は100%を下回っており、ROAも低下気味です。

イオン株式会社の利益剰余金及び現金同等物
利益剰余金は一定して増加しています。

イオン株式会社のキャッシュ・フロー推移
14年度は預金額が増加したため、営業CFが急増しました。





イオン株式会社の営業キャッシュフロー比率推移
売上高に対する営業CFは3~7%を上下しています。

イオン株式会社のセグメント構成
スーパー関連の事業が7割強を占めています。

イオン株式会社のセグメント別業績
ディベロッパー、金融事業の営業利益率が特に高く、GMSの利益を上回っています。

イオン株式会社のセグメント別業績推移
スーパー関連の売上高のみ増加しているものの営業利益は減少。近年は総合金融の営業利益が急成長しています。

イオン株式会社のセグメント別設備投資額比較
設備投資額からは、スーパーからモール型へ、中国からアセアンへ、小売から金融・サービスへと軸足を移していることが読み取れます。




快進撃を続けてきたイオンに陰りが見え始めてきました。スーパーの不振をモール型事業で補っていますが、今後高齢化が進むに連れて郊外のモールまで車で出向くという若者型スタイルにブレーキが掛かりそうな気もします。海外進出では期待の中国で思うように利益をあげられずアセアンに軸足を移しているようですが、売上高の7割を占めている国内スーパー事業の改革が急務であると思われます。