マツダ株式会社の財務状況です。
08年まで順調に売上高を伸ばしてきましたが、リーマン・ショックの影響から売上高を大きく落とし、その後の回復も遅れ気味です。
営業利益に関しては過去最高の売上高をあげた08年よりも高い数値を示していますが・・・
その理由は為替の影響が大きいことがわかります。
円安による為替差益から利益率も急上昇。
財務体質は問題なさそうです。
ROE、ROAともマイナス基調から回復した様子。
09年から4年連続して最終損益がマイナスであったため、利益剰余金もいったんマイナスになりましたが、14年には以前の額まで大きく戻しました。
営業キャッシュフローが安定して出せておらずフリーキャッシュフローも低調な為、借入金や株式発行などにより財務キャッシュフローがプラス傾向です。
地域別の売上高ではその他地域(オーストラリア、ASEAN等)が比較的順調に成長しています。
車種別販売台数を見るとアクセラ、CX-5、アテンザなどのグローバル戦略車が好調です。特にCX-5は前年比60%近くのプラスと人気のようです。
14年度は大きく業績を回復させましたが、それは円安の影響が大きくV字回復と喜ぶことはできません。スバルなどは日本や欧州などで苦戦するもアメリカで大きく業績を伸ばしています。マツダとしても国内マーケットの縮小を補う新たな海外マーケット開拓が急務だと思います。個人的にはもう一度RX-7のようなかっこいいロータリースポーツをだしてほしいなあ。